広島高裁が四国電力伊方原発3号機の運転を差し止める決定をしたことを受け、九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)を抱える佐賀県内の首長からは、原発政策見直しへのメッセージとする評価と落胆の声が交錯した。

 山口祥義知事は「規制委員会が判断したこととの関係は大きなポイント」としつつ、「詳細を承知していないので、まずは判決を精査したい」と繰り返した。

 阿蘇山との距離は、玄海も伊方も同程度。再稼働を後押ししてきた岸本英雄玄海町長は「こうした判決が出るのは大きな打撃」と語り、判決が阿蘇山噴火の影響を指摘したことに「そんなことを言ったら日本に原発は造れなくなる」と嘆いた。

 玄海原発の30キロ圏にある伊万里市で再稼働に反対の立場を取る塚部芳和市長は「安全性の問題がまだ解決されていないという司法の判断。一層の慎重さが求められるという電力事業者へのメッセージと捉えることもできる」と受け止めた。(取材班)

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