講演する杉山文野さん=小城市のドゥイング三日月

 LGBT(性的少数者)への理解を求める活動をする杉山文野さん(36)=東京都=の講演会「はじめてのLGBT」が10日、小城市のドゥイング三日月であった。市内外から約200人が訪れ、「LGBTだけじゃない、多様性を認め合える社会へ」と訴える杉山さんの話に耳を傾けた。

 杉山さんは体の性が女性であることに苦痛を感じ、「透明人間のような疎外感」を感じながら育ったという。高校生の頃、友人にカミングアウト(性自認、性的指向を表明)をして「話してくれてありがとう」と言われたことから少しずつ自己肯定感を得て、性同一性障害という言葉を知り「自分だけじゃないとわかって救われた」と話す。

 杉山さんは性を体の性、性自認、性的指向に分けて示し、「それらはきっぱり二分することが難しく、グラデーション」と解説。性に悩みや疑問を持つ人に対して「肯定的な発言をして相談するきっかけをつくる『ウエルカミングアウト(ウエルカム、カミングアウト)』を」と呼び掛けた。

 講演を聞いた江嶋美咲さん(14)は「LGBTの人は周りの友達の中にもいるのかもと思った。カミングアウトしていいよって雰囲気をつくったり、声掛けができたらいいな」と話していた。

このエントリーをはてなブックマークに追加