金塊約206キロを小型船で唐津市鎮西町の名護屋漁港に密輸したとして、9人が関税法違反(無許可輸入)などの罪に問われた事件で小型船の船長だった無職斎藤靖昭被告(50)=長崎県壱岐市=の初公判が12日、佐賀地裁(吉井広幸裁判官)で開かれ、斎藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役2年と罰金50万円を求刑し、金塊と小型船の没収も求めた。判決は来年1月10日。

 検察側は冒頭陳述で、斎藤被告は2016年8月までに山崎竹助被告(66)=同法違反で公判中=から金塊密輸を持ち掛けられ、小型船を購入。論告では、船舶免許の取得などを含め「犯行に必要不可欠な役割を果たした」と指摘した。

 弁護側は、密輸の内容を知らないまま指示に従った「従属的な役割だった」と主張し、寛大な判決を求めた。

 検察側は、5月の犯行以前の3月と4月にも密輸を行い、一連の報酬として山崎被告から月30万円を受け取ったと主張したが、斎藤被告は被告人質問で「3月と4月には密輸をしていない。報酬は受け取っていない」と述べた。

 起訴状によると、斎藤被告ら9人は氏名不詳者らと共謀して5月30日、東シナ海の公海上で、国籍不明の船から小型船「第三十六旭丸」に金塊を積み替え、翌31日、小型船を名護屋漁港に接岸させ、税関の許可を受けずに陸揚げし、消費税を免れたとしている。

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