活動の基本姿勢などを学んだ「DPAT」の隊員研修会=吉野ヶ里町の肥前精神医療センター

 地震などの大規模災害時に被災地の精神科医療の支援に当たる専門チーム「DPAT(ディーパット)」の隊員養成研修会が9、10の2日間、吉野ヶ里町の肥前精神医療センターで開かれた。熊本地震でも活動した専門チームの充実を目指し、医療、保健、行政関係者ら約70人が、講演や演習を通じて活動の基本姿勢などを学んだ。

 DPATは、東日本大震災で被災者の心のケアが行き届かなかった経験から、2013年に厚生労働省が設置を決めた。継続的な治療が受けられなくなった精神疾患患者の治療や支援のほか、被災者の心的外傷後ストレスをはじめとする精神疾患発症の予防などを支援する。16年3月に県チームが発足し、熊本地震には9隊35人が派遣された。現在94人が隊員登録する。

 沖縄県内の病院に勤務中の昨年、熊本地震発生に伴い被災地で計3週間活動した福田貴博医師(県医療センター好生館精神科)は実体験を交えて講演。初動の早さなど向上した面がある一方で、普段からの準備という観点では「不足している」と指摘した。「今回の研修会などで培った人脈が、災害時に役に立つ」と強調、災害時は平時の延長線上にあることを意識し多職種のスタッフと連携を深める大切さを訴えた。

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