サッカーでは、声援を送るサポーターが身につける背番号は「12」が定番である。ピッチで闘うイレブンを支える12番目の選手という意味だが、サガン鳥栖の場合は「17」を使う◆この17は「1月7日」を合わせた数字で、サガン鳥栖誕生の立役者、佐賀大学の坂田道孝教授の命日にちなむ。前身のチームが解散に追い込まれた時、存続のために奔走した県サッカー協会の理事長で、その3年後、がんに侵され54歳の若さで亡くなった。「佐賀にサッカー文化を」という願いは、17番のサポーターたちが引き継いだ◆こちらの背番号「17」は、どんな活躍を見せてくれるか。大リーグ・エンゼルスと契約した大谷翔平選手である。「まだまだ完成した選手ではないし、みなさんの応援で僕を成長させてほしい」と謙虚な姿勢もすがすがしい◆圧倒的な好待遇を示した名門球団をそでにした選択も痛快だ。自らが活躍でき、成長させてくれる環境かどうかで選んだようだが、逃した側からは恨み節も。ニューヨーク・ヤンキースの地元紙は見出しに「チキン」の文字を掲げた。大都市のプレッシャーから逃げたと決めつけて「臆病者」「腰抜け」と容赦ない◆大谷選手はこれに、マウンドの投球で応えるだろう。大谷の胸の「17」を見ながら、サガン・サポーターも負けちゃいられないな、と思った。(史)

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