唐津市は開会中の定例市議会に、市内の水産会社に所属する船が防波堤を破損する事故を起こしたとして、会社と船長を相手に補修費など約2億5100万円の損害賠償を求めて提訴する場合に備えた議案を提出している。議会最終日の22日に採決する。

 市などによると、事故は4月29日午後10時ごろ、唐津市鎮西町松島の松島漁港東防波堤に、水産会社に所属する巻き網漁の運搬船(308トン)が衝突、消波機能があるコンクリート製の特殊な構造物が約5メートルにわたって破損した。

 市は原状に戻すため、7月から会社側と復旧工法を協議しているが、会社側が提案する工法では機能や安定性が確保できないとして合意していない。11日の議案質疑では「船舶による損害賠償権の時効が1年で、提訴する準備期間を考慮して今回提案した」と説明した。

 船は唐津港から長崎港に向かう途中で、船長が居眠りをしていたとみられている。唐津海上保安部は11月29日、船長を業務上過失往来妨害容疑で佐賀地検唐津支部に書類送検した。水産会社は「弁護士に任せており、コメントできない」と話している。

このエントリーをはてなブックマークに追加