福岡市は8日、JR博多駅前で昨年11月に起きた大規模陥没事故の原因となった市営地下鉄七隈線の延伸工事について、当初2020年度中としていた開業時期を22年度中に延期する方針を固めた。トンネル内部に流入した土砂の撤去や水抜き、地盤改良に時間がかかるため。事業費も追加工事などで約137億円増の約587億円に膨らむ見通しとなった。

 市関係者によると、事故以来中断しているトンネル掘削工事は早ければ今月中にも再開する。市の技術専門委員会は11月、掘削再開に当たり、セメントを含む薬剤でトンネル周辺から地表近くまでを一つの岩盤にして掘り進める工法の採用を決めている。

 国土交通省は8日、市交通局に対し、土砂撤去や水抜きの際にはトンネル内や周辺地盤が安定しているか確認しながら慎重に行うよう指導した。市交通局は「万全な再発防止策を講じ、安全を最優先に取り組みたい」とのコメントを発表した。【共同】

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