伊万里市の若手キュウリ農家でつくる胡青会。互いに切磋琢磨し、高い収量を確保している

ハウスを視察し、キュウリの生育状況などを確認する胡青会のメンバー=伊万里市内

 JA伊万里きゅうり部会の若手でつくる「胡青(きゅうせい)会」の活動が注目を集めている。就農して5年未満のキュウリ農家が大半だが、定期的に勉強会を開き、新しい技術を積極的に導入。今では部会平均を上回る収量を上げられるようになった。若手が情報共有して切磋琢磨(せっさたくま)することで産地全体の底上げにつながる好循環も生まれている。

 11月末、伊万里市内のハウスに胡青会のメンバーが集まった。地区の勉強会とは別に独自に開く2カ月に1度の研修会。メンバーのハウスを2カ所巡回し、葉の色つや、枝の伸び具合、管理方法などを確認した。

 西松浦農業改良普及センターの職員を招き、病害対策や栽培技術も直接教わる。日頃からSNSで情報交換し、何か問題があれば互いのハウスに足を運んで相談に乗ったり、技術を教え合ったりしている。

 胡青会は2005年度に発足。メンバーは現在18人で、栽培面積は計3・3ヘクタール。平均年齢30歳前後の若手農家が中心だ。「年齢の近い人が集まると、聞きづらいことを聞けるし、言いにくいことも言える」。発足当初から所属する坂本義也会長(53)は語る。

 会社員から農家に転身し、今年初めて定植した丸尾洋平さん(32)は「何も知らない状態でスタートしたが、周りに教えてくれる環境があったので、目標に近い数字を確保できている」と話す。

 就農7年目の中山道徳さん(30)は、温度や湿度などの環境制御技術を積極的に取り入れ、加温ハウスでの1坪当たりの収量が141キロと県内トップクラスに。胡青会の加温型1坪当たりの平均収量も92キロに増え、部会平均を20キロ上回っている。

 伊万里地区の部会員は66人。高齢化で一時は40人ほどに減ったが、胡青会の地道な活動もあって新規就農者が増え、生産面積も増加傾向にある。梶原嘉博部会長(70)は「やる気のある若い人が増えていることをたくましく思う。部会全体が盛り上がっている」と話す。

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