安倍政権の経済政策について解説した中西一佐賀大教授=佐賀市の佐賀大学

 佐賀大学経済学部の中西一教授が、同大の公開講座で安倍政権の経済政策アベノミクスをテーマに講演した。景気浮揚、1億総活躍社会、働き方改革、人づくり革命などと次々に看板を打ち立てる政府の姿勢を「一貫性を欠く」と指摘、実効性に疑問を呈した。

 中西教授は安倍政権発足からの5年間を振り返り、「財政出動などの3本の矢は画期的だったが、景気の完全回復には至っていない」と総括した。

 14年末に発足した第3次安倍内閣で1億総活躍社会を掲げたことなどを引き合いに、「当初の経済改革としての姿勢は薄れ、少子高齢化による人口減に対処するため方向転換を迫られた感がある」と述べ、政権運営の不安定さを指摘した。

 市民向け公開講座「みんなの大学」の一環で、約70人が聴講した。11日には中西教授のゼミ生が政策案を発表する「ワタシタチノミクス」を開く。

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