顧客の声をヒントに作ったアルタ・ホープグループの「おせちオードブル」=佐賀市のアルタ開成店

佐賀玉屋は県内外の料亭やホテルのおせち料理をそろえる=佐賀市の同店

 年の瀬が迫り、佐賀県内の百貨店や食品スーパーで正月のおせち料理の予約販売が本格化してきた。手作りで一からそろえる家庭が減る中、各店は趣向を凝らしたメニューを用意してアピール。核家族化の進行や好みの多様化を反映し、量が少ない「個食」タイプの人気も高まっている。

 県内外の料亭やホテルのおせちを扱う佐賀市の佐賀玉屋。節約志向の高まりを受けて近年は自宅でゆっくり正月を過ごす人が増えており、売り上げは増加傾向という。

 「家庭で作らなくても、正月は華やかにという客は多い」と担当者。高齢者や単身世帯の増加を背景に1人分もそろえる。少人数なら買った方が安く済む商品もあるといい、品ぞろえを増やした昨年の売り上げは前年より5%伸びた。

 県内のおせちはホテルニューオータニ佐賀、シャトー文雅(ともに佐賀市)、ステーキハウス蜂(唐津市)をそろえ、価格は1万2千円から。「地元のおせちは他県のものより家庭の味に近く人気」と話す。

 佐賀、福岡で10店舗を展開するスーパーモリナガでは、1万5千円前後のおせちが売れ筋。少量で手頃な6千円台の注文も増えている。中心価格は低下傾向だが、家族それぞれが別のものを食べたいというニーズの高まりを受け、オードブルと一緒に買う客も多いという。

 好みの多様化に応じて、食品スーパーのアルタ・ホープグループ(佐賀市)は重箱入りに加え、揚げ物なども入った盛り合わせタイプのおせちを用意。元日は1~2人用も売り場に並べる。担当者は「佐賀は帰省で家族が集まる地域だが、少ない量の注文も目立ってきた」と話す。

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