東日本大震災のころに植えたクルミやユズなどが実をつけるように…

 鹿島の山奥の集落に移住して、早いもので11年になります。移住してしばらくは、こんなに長く鹿島で暮らすことになるとは思っていなかったのですが、ご縁に恵まれて、何とか子育てをしながら就農して生計を立てられるようになりました。

 東日本大震災のころ、ようやくこの地に根を下ろすことを決意し、まさにあの地震の起きた時間には、畑の隅にさまざまな果樹を植えていました。その果樹たちに、やっと少しずつ実が実り始め、今年クルミは小さなボール一杯、アーモンドも数粒、ユズは大きい実が1個と、ちょっと不細工だけど小さな実が3個、柿も収穫できました。

 毎年何の実りもなかったのに、いつの間にか、いとおしい実をならせて、私たちの暮らしを豊かにしてくれるのだなぁと、あの日失った多くのいのちと、新たに生まれるいのちの連なりに思いを巡らせる冬の日々です。(地域リポーター・一ノ瀬文子=鹿島市)

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