開業の見通しが立たなくなっている多久市北多久町の温泉保養宿泊施設「タクア」(旧ゆうらく)の問題で、多久市が漏水対策費を盛り込んだ追加の補正予算案を、開会中の定例議会に提出せず見送ることが6日分かった。漏水箇所とみられる屋内プールの止水工法について庁内で再度精査するため。来年1月以降に臨時議会を開いて関連予算案を提案する予定。

 市によると、横尾俊彦市長は11月末、定例会中の補正予算案提出の見送りを決めて、議会運営委員会に通知した。市は屋内プールに関し配管に特殊な薬剤を注入する工法を計画していた。同24日の議会との会合で、議員から「薬剤注入の方法で漏水が完全に止まるのか」との疑問の声が上がっていたことを受け、対応した。

 議会側はもともと、追加提案予定日の今月7日が議案質疑に当たり、「その日に議案を提案されても十分な審査ができない」と反発していた。

 渕上哲也副市長は取材に対し「漏水対策を万全にするためにも再度の精査が必要だった」と先送りする理由を説明、「最初に決めた工法でいくのか、完全に変えるのか、早めに結論を出したい」と語った。工法を変更した場合、4月末とした工期の延長や、改修費がさらに膨らむ可能性を否定しなかった。

 漏水対策工事は11月16日に着手し、当面は改修工事の予算約8700万円と予備費約2300万円を合わせた範囲内で大浴場の防水層設置工事から進めていくという。

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