労働時間短縮や業務効率化の取り組みを報告したトワードの光野研輔副本部長=佐賀市の県トラック協会

 運送業者の業務効率化を考えるセミナーが佐賀市で開かれ、配送網の統一などでドライバーの労働時間短縮を目指す神埼郡吉野ヶ里町の運送会社「トワード」の担当者が取り組みを報告した。県内事業者約90人が参加し、ドライバー不足や長時間労働といった業界の課題解決の糸口を探った。

 同社は、九州で約120店舗を展開する外食チェーン向けの食品などを配送。渋滞が激しい市街地は配送に時間がかかるため、同社が店舗の鍵を預かり、車の少ない夜間に荷物を届けられるよう業務を見直した。

 熊本と鹿児島県では、別々に設定していた配送網を統一。トラックの台数を抑え、ドライバー不足に対応している事例も紹介した。

 長距離配送は燃料費や高速道路の料金などがかさむ一方、他社との競合などで運賃への転嫁が難しい現状もある。報告した光野研輔副本部長は「運賃値上げではない形でいかに利益を確保し、社員の負担を軽減できるかを考えている」と述べ、顧客に代替案を提案し、より良い業務環境を手に入れるべきと強調した。

 セミナーは全日本トラック協会などが主催。九州運輸局の担当者が業界の適正取引に向けた施策も説明した。

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