佐賀新聞社が高校生を対象に募集した「高校生も言いたい!伝えたい!」上半期受賞作。今回は九州北部豪雨を取り上げた7月7日付「有明抄」にまつわる感想を寄せた品川拓也さん(小城高3年)の優秀賞作品を紹介する。

 下半期の投稿・応募も2月末まで、佐賀新聞の「メディアティーンズさが」ウェブサイトで受付中。

■「空の水道の蛇口」 小城高3年 品川拓也

 先日、九州北部を襲った豪雨により、多くの人が被害を受けている。私の身の回りに被害にあった人はいませんが、テレビや新聞・ネットで現地の状況を見ていると心が痛みます。

 家が全半壊した人、土砂崩れに巻き込まれて亡くなった人、川の氾濫等で孤立した集落、運転再開の見通しが立たないほどに壊れたJRの線路など悲惨な状況がうかがえます。隣の県でありながら何もなかったかのように暮らしている私たちですが、朝倉などの地域の人は特別警報が発表されたとき、どれだけ怖かったことか、計り知れないでしょう。

 家族を失った人もいます。今の当たり前と思っている生活がどれだけありがたいものなのかを、改めて考えさせられる九州北部豪雨だと思います。

 また、佐賀県でも募金箱が設置されているコンビニを見かけるようになりました。コンビニで募金箱を見かける度とまでは言えませんが、ちょっとのお釣りを募金箱に入れたりしています。

 私がこのタイトルの有明抄にしたのは、第99回全国高等学校野球選手権佐賀大会の開会式において、鹿島高校のキャプテンが選手宣誓を行った時に、九州北部豪雨のことが心に残ったからです。私は高校野球を当たり前のようにやらせてもらい、それが普通だと思っていました。でも、感謝するべき人たちはたくさんいて、野球ができることが当たり前ではないと改めて感じました。

 福岡大会は開会式が中止になり、1日延期で開幕しました。何事も当たり前にできるものではないと思います。感謝の気持ちを忘れずに生活していくべきだと、今回の九州北部豪雨を受けて感じました。

 このタイトルは、読んだ有明抄の著者の人が、雲のすべてが雨を降らせず、一部の雲だけしか雨は降らせないということから、「空の水道の蛇口」と雨を降らせる雲を呼んだため、このタイトルにしました。

このエントリーをはてなブックマークに追加