年内にも利活用策をまとめる旧知事公舎=佐賀市中の小路(県提供)

 佐賀県は5日、旧知事公舎(佐賀市中の小路)について、来年3月に開幕する「肥前さが幕末維新博覧会」も視野に、利活用策を検討する考えを示した。庭園を含めて和洋折衷の魅力があり、築120年以上が経過しているとされるが、柱など最小限の補修で利活用できる見通し。年内にも方向性をまとめる。

 旧知事公舎は敷地面積2089平方メートル、木造2階建てで、延べ床面積は430平方メートル。過去の新聞報道で1891(明治24)年2月に建築したとされ、古川康前知事が2014年に辞職するまで歴代知事が居住していた。複数の応接室などがある公邸部と、知事の私邸部に分かれている。

 県が15年に実施した文化財調査では「県指定重要文化財になる建物ではない」と報告された。県は地元の佐賀市も加えて利活用のあり方を検討し、行政目的で活用する意向がないことを確認。民間の専門家らの意見も聞き、商業施設での活用は採算面などで難しいものの、伝統的な木造建築で免震的な機能があることも分かった。

 県議会一般質問で志岐宣幸総務部長は、旧知事公舎のあり方について「できるだけ早く結論を出すべき」との認識で、議論を加速させる姿勢を示した。幕末維新博では周辺の集客が見込めることから「連携を探っていくことも考えられる」と答弁した。

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