九州新幹線長崎ルートの整備方針に関し、JR九州がフリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)の導入に難色を示していることについて、山口祥義知事は5日の県議会一般質問で「非常に違和感を覚える」と強調した。全線フル規格化については、多額の財政負担を理由に否定的な見解を改めて示した。

 JR九州の青柳俊彦社長は7月、与党のプロジェクトチーム検討委員会で、FGT導入について安全性や経済性を理由に「現時点では困難」と述べた。山口知事は、県にとって時間短縮効果がない中で「リレー方式」での暫定開業に合意するなど、これまでの経緯や立場を踏まえ、「私は約束を大切にしてきた。その意味でも(社長発言は)唐突であり残念」と述べた。

 今後の整備のあり方は与党検討委で議論されるが、フル規格化を求める声もある。そうなれば約800億円の財政負担に加え、ルート選定や並行在来線問題などに相当な時間がかかる懸念を示し、「政策的にも財源的にも職員のマンパワー的にも、これに注力することが適切なのか」と疑問を投げ掛けた。

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