鳥栖-浦和 後半、先制点を決めて喜ぶFW小野(左から2人目)ら鳥栖の選手たち=6月25日、鳥栖市のベストアメニティスタジアム

 サッカー・J1サガン鳥栖は、今季リーグ戦を13勝8分け13敗(勝ち点47)の8位で終えた。就任2年目のフィッカデンティ監督の戦術が浸透。けがによる主力選手の長期離脱や司令塔・鎌田の海外移籍などあったが、新加入選手の活躍も目覚ましかった。昨年の11位から三つ順位を上げ、6年連続の残留を決めた。

 「自分たちのサッカーができた時とできなかった時の差が大きかった」-。複数の選手が今季の戦いをこう振り返る。ホーム戦で圧倒的な強さを発揮し、リーグ3位タイの11勝。一方、敵地では苦戦が続き、わずか2勝しか挙げられなかった。

 連勝は第19、20節の1回だけ。指揮官は開幕時に「継続性のある戦い」を目標に掲げたが、その実現は道半ばという結果になった。

 攻撃をみると、総得点は昨季より5点多い41点。目を引いたのは新加入選手の活躍だ。最終節を除く33試合に出場したMF原川はチームトップの7得点。直接FKを3度決めるなど、良質なプレースキックがチームの新たな武器となった。元コロンビア代表のFWイバルボは前線で抜群のキープ力を発揮。豊富な攻撃パターンを生み出し、自身も5点を挙げた。

 一方、総失点は44点。昨年より7点増えたものの、今季加入したGK権田が的確なコーチングを披露し、大崩れすることは少なかった。センターバックはDF谷口がけがで長期離脱を余儀なくされたが、金敏〓(火ヘンに赫)(キム・ミンヒョク)と新加入の鄭昇〓(火ヘンに玄)(チョン・スンヒョン)の韓国人コンビが奮闘した。

 点数でみると、1点差勝利が11試合、引き分けが8試合、1点差負けが8試合で接戦の連続だった。終了間際の連続失点で逆転負けした磐田戦や、2点差を跳ね返された川崎戦など悔しい敗戦もあり、「ここで踏ん張っていれば」と思わせる試合もあった。

 ホーム戦の累計入場者数は24万1295人、1試合平均入場者は1万4194人でともに過去最高となった。やはり応援の力は大きく、ホーム戦好調の原動力となったとみることができるし、強さが来場者増の好循環につながったとも考えられる。

 ルヴァン杯は予選敗退し、期待された天皇杯はJ2松本山雅に敗れ、3回戦止まりだった。悲願のタイトル獲得に向けては、今季をベースに指揮官が掲げる継続性を磨き、敵地でのしぶとさを身に付けることも必要だろう。

 

【今季得点の内訳】

MF 原川  力 7

FW 豊田 陽平 5

FW 趙  東建 5

FW イバルボ  5

FW 田川 亨介 4

MF 福田 晃斗 4

MF 鎌田 大地 3

DF キム・ミンヒョク 3

FW 小野 裕二 2

MF 高橋 義希 1

MF 水野 晃樹 1

DF チョン・スンヒョン 1

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