教え子に花束と記念品を手渡される田中公士さん=佐賀市のマリターレ創世

 日本高野連が野球部の指導、育成で著しい功績があった監督などに贈る「育成功労賞」を受賞した佐賀商高元監督・田中公士さん(76)=佐賀市=の祝賀会が2日、佐賀市のマリターレ創世であった。社会人野球・西部ガス硬式野球部監督の香田誉士史さんなど、教え子ら92人がお祝いに駆けつけた。

 田中さんは、8年間の監督生活のうち、5回の甲子園出場を果たし、1994年夏の甲子園では佐賀商高を県勢初の全国優勝に導いた。教職を退いた後も、日本高野連評議員を11年務め、高校野球の発展に尽力したことが評価された。

 祝賀会で田中さんは「負けた試合のことをよく思い出す」と当時の苦悩を語り、「みなさんが育ててくれたから優勝でき、佐賀商に恩返しができた」と感謝した。

 全国優勝時に臨時コーチとして田中さんの手腕を学び、その後、駒大苫小牧高監督として田中将大投手(現ヤンキース)らを率いて夏の甲子園を連覇した香田さんや、発起人代表の森田剛史現佐賀商監督が、当時の指導や甲子園でのエピソードを披露すると、会場は笑いに包まれた。

 田中さんは有力選手の県外流出や、春の選抜大会への県勢の出場が10年遠のいていることに、「良い選手が佐賀にとどまるよう尽力し、盛り返してほしい」と期待を寄せた。

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