実の数や粒の大きさを調べて予想収量をはじき出そうと、試験圃場の大豆を刈り取る県やJAの職員=佐賀市西与賀町

 麦・大豆の収量改善を目指し、県やJAなどが推進している「1トンどりプロジェクト」で、大豆の坪刈り調査が佐賀市内の試験圃場であった。本年産の作付けは梅雨明け後の晴天続きで上々の滑り出しとなり、実が熟す9月の曇天で一部に仕上がり不足があったものの、10アール当たり収量(反収)は最大297キロとなった。

 同プロジェクトは、近年の高温多湿の天候の影響で麦・大豆の収量が落ち込んでいることを受け、本年度からスタート。大豆350キロ、小麦・大麦650キロの反収合計1トンを目標に営農指導を強化するとともに、収量増に必要な栽培技術の検証を進めてきた。

 坪刈り調査は11月中旬に実施。3.3メートル四方(1坪)の大豆を鎌で刈り取り、粒の大きさや房の数、重量を量った。実験圃場の平均反収は257キロで全国1位だったころに近い水準となり、県が推奨している麦刈り後の畝を利用する不耕起播種で最大収量となった。

 県の担当者は「今年は干ばつ傾向で土中の水分が保たれやすい不耕起が特に適していたようだ」と分析。JAさがの野田裕貴営農企画指導課長は「初年度の結果としてはまずまず。生産現場に技術を周知徹底し、3年のうちに必ず1トンを達成したい」と話す。

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