懇親会で、佐賀県のお酒や料理などを楽しむ出席者ら=佐賀市の旧古賀銀行

 佐賀市は、市内にある歴史的建造物を学会の懇親会などのイベント会場に活用して特別感を演出する「ユニークベニュー」の取り組みを始めた。歴史や文化を体感できる建物を有効的に活用し、周辺への経済効果や観光誘致につなげる狙い。市重要文化財・旧古賀銀行を皮切りに利用施設を広げていく。

 11月中旬の夕方、佐賀市柳町の旧古賀銀行。糸状菌分子生物学研究会の会合を終えた関係者や学生ら約160人が集い、佐賀の地酒や食材を使った料理を味わいながら親睦を深めた。従来はホテルや大学内の食堂を利用していたが、佐賀市の勧誘に応じ、旧古賀銀行を初めて利用した。

 旧古賀銀行は1996年に改修工事が完了、2004年には民間業者が運営するレストラン&カフェ「浪漫座」がオープンした。コンサートなどイベントに利用されており、活用しやすい環境にあった。

 懇親会に参加した東京農工大大学院2年の齊藤大幹さん(24)は「レトロな雰囲気があって居心地がいい。晩さん会みたいで会話が弾む」と満足げ。懇親会の演出を手伝った佐賀大農学部の小林元太教授は(53)は「歴史のある建物でいい会場。若い人などがフランクに話せる場になっている」と評価した。

 市観光振興課は「せっかく佐賀に来たのなら、佐賀らしいものを見たり経験してほしい。普段見る機会がないような文化財を活用して学会を演出し、佐賀を印象付けられれば」と他の施設での利用促進にも意欲を見せている。

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