1人暮らしの高齢者宅で、暮らしぶりや困り事を尋ねる児童たち=佐賀市本庄町

「1日民生委員」の委嘱状を受け取る児童たち=佐賀市の本庄小学校

 佐賀市の本庄小5年生89人が2日、民生委員の仕事を体験した。校区の本庄町で増加傾向にある1人暮らしの高齢者宅を訪問。日常生活での困り事や健康状態を尋ねながら、高齢化や核家族化が進む現状に触れ、自分たちに何ができるかを考えた。

 制度創設100周年を迎えた民生委員の役割を知ってもらおうと、市民生委員児童委員協議会(石井智俊(ちしゅん)会長)などが企画した。「1日民生委員」の委嘱を受けた児童たちは4、5人のグループに分かれ、それぞれ2軒ずつ訪問した。

 北海道にいるひ孫の写真が居間に飾られた中村寛子さん(81)宅では、児童たちが「困っている事はないですか」「寂しくないですか」と質問。寛子さんは「1人で家にいると寂しい時もある。テレビをつけて気を紛らわしている」と心境を吐露した。

 9年前に夫を亡くした山田豊子さん(81)は「来てくれてうれしかった」と、お菓子の詰め合わせをプレゼント。大阪府に祖父母がいる松枝岳志くん(11)は「2人とも家族に会うのを楽しみにしていた。帰省する時はたくさん話をしようと思う」と話した。

 本庄町で高齢者だけの世帯人数は昨年から263人増え1087人、独居は48人増の467人(4月1日現在)。石井会長は訪問後、「みんなの元気な声を聞くだけでお年寄りの気持ちは明るくなる。顔見知りになった家には気軽に足を運んで」と児童たちに語り掛けた。

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