全線フル規格化推進に向けて約500人が集まったシンポジウム=嬉野市公会堂

 2022年度に暫定開業する九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化をテーマにしたシンポジウムが3日、嬉野市であった。佐賀、長崎両県の沿線5市の首長や経済関係者によるパネル討議を通じて、全線フル規格化の意義を共有するとともに、実現に向けた連携の重要性を再確認した。

 討議には武雄、嬉野、大村、諫早、長崎の5市長と商工、観光団体の代表ら12人が登壇。基調講演したJTB総合研究所の中根裕主席研究員がコーディネーターを務めた。

 討議では、関西まで直通運転ができるフル規格の有用性や、27年のリニア中央新幹線開業を見据えて高速鉄道網に着実につながることの重要性が強調された。また新幹線を生かした広域的な連携への期待のほか、佐賀県内の自治体にフル規格化への理解を広げる努力に言及する声もあった。

 シンポジウムは、フル規格化を求める沿線5市などが主催。約500人が詰め掛け、両県選出の国会議員や県議、市議も出席した。

 長崎ルートを巡っては、整備方針を決める与党プロジェクトチームの検討委員会が国交省に対し、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)、全線フル規格とミニ新幹線の3方式の整備費用や投資効果の検討結果を本年度内に報告するよう求めている。

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