講演した佐賀大学教育学部の松下一世教授=神埼市千代田文化会館

 「子ども・若者育成支援県民大会」が11月26日、神埼市千代田文化会館で開かれた。佐賀大学教育学部の松下一世教授が子どものいじめ問題について講演し、「大人だけで解決せず、子どもと一緒に解決法を考えて」と約320人の参加者へ呼び掛けた。

 松下教授は「地域で守る子どもの人権」のテーマで語った。いじめによる不登校で学ぶ機会が奪われる例を挙げ、「いじめは人権問題。パワハラなど大人社会にもいじめはあり、一人一人の国民的課題」と説明した。

 松下教授は2013年に行った県内の小中学生の調査を挙げ、「多くの子がいじめを見てもどうしたらいいか分からず、大人に言っても解決しないと無力感を感じている」と指摘。解決に向けて「“いじめはしてはいけない”と言うだけの教育ではだめ。一緒に解決法を考え、サポートすることが大切」と強調した。

 同大会は今年で51年目。主催した佐賀県男女参画・こども局の川久保三起子局長は「ネットで人間関係の形が変わり、大人の目につきにくくなってきた。ただ子どもたちが居場所を必要とするのは今も変わらない。絶やすことなく、子どもの育成を進めたい」とあいさつした。

このエントリーをはてなブックマークに追加