鳥栖-札幌 後半終了間際、GK権田(右)も加わり、一気に攻め込む鳥栖の選手たち=札幌市の札幌ドーム

 この一年必死に練習を重ね、高めてきた力を示す集大成の場。鳥栖の選手たちは2点差を追い付く執念を見せたが、最後に突き放された。フィッカデンティ監督は「失点が早かったこともあり、(体力の)消耗も大きかった」と悔しがった。

 ここ5試合で7得点の札幌FWジェイを警戒していたが、開始早々に豪快なボレーシュートを決められた。10分後にはジェイのヒールパスを受けたFW都倉に突破を許し2失点目。嫌な雰囲気が漂ったが、指揮官の采配が的中した。鳥栖はFW池田の投入でリズムを取り戻した。

 前線からプレッシャーをかけ、空中戦の競り合いで生まれたこぼれ球を拾うことで、相手陣内に攻め込む回数が増えた。前半40分にはMF小野が起点となり、池田がつないでFW田川が反撃弾。後半開始直後にはDFキム・ミンヒョクが豪快なヘディングシュートをゴールネットに突き刺した。

 今季チームは精神的支柱の一人、DF谷口がけがで長期離脱。夏場には司令塔のMF鎌田が海外移籍するなど、選手を固定できない時期が続いた。一方、新加入のFWイバルボ、小野、MF原川らが躍動。攻撃パターンも格段に増えた。

 ただ、この日もそうだったが、「勝てたはず」と思える試合が多かったのも事実。昨年の11位から8位に順位を上げたが、「実力的にはもっと上にいないといけないチーム」とDF吉田。もっとやれること、やらねばならないことは選手たちが一番分かっている。

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