トヨタ紡織九州-琉球コラソン 試合終了間際に決勝ゴールを決めたCBキム・ドンチョル(左)。駆け寄ったLW梅本貴朗に笑顔で応えた=沖縄県の宜野湾市立体育館

 最後まで絶対に諦めないエースの意地が勝ち越しのゴールを生んだ。トヨタ紡織九州レッドトルネードは、CBキム・ドンチョルが試合終了間際に決勝ゴールを決めて琉球コラソンを撃破。順位も一つ上げ、プレーオフ進出に望みをつないだ。

 26-26の同点で迎えた終了間際。残り21秒のところで、トヨタ紡織九州は最後のタイムアウトを取った。石黒将之監督の指示は「残り時間をフルに使って攻めろ」。全員でパスを回して時計を進め、残り2秒。キムはRB松浦慶介の出したラストパスをしっかり受け取ると、最後は雄たけびを上げながら体ごと前に投げ出し、値千金のゴールを決めた。

 昨季終盤、3季連続8位と不振にあえぐチームの再建請負人として加入。今季、開幕から勝ちきれないチームの現状に「強く責任を感じていた」が、この日は持ち前の勝負強さを発揮して、自らの力で勝利の扉をこじ開けた。

 リーグ戦は次戦から3巡目で、いよいよ終盤戦に入る。「コミュニケーションを大切に勝ちを重ねたい」とキム。この日の勝利でプレーオフ圏内の4位大同特殊鋼(愛知県)との勝ち点差は8に縮まった。おぼろげだが、上位の背中が見えてきた。

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