建設中の九州新幹線長崎ルートの高架そばで、石井国交相(中央)に嬉野温泉駅(仮称)を生かしたまちづくりについて説明する嬉野市の谷口太一郎市長(右隣)=嬉野市嬉野町下宿

 佐賀、長崎両県で建設中の九州新幹線長崎ルートに関し、石井啓一国土交通相が2日、嬉野市に新設される嬉野温泉駅(仮称)と、在来線特急と新幹線を乗り継ぐ武雄温泉駅(武雄市)を視察した。2022年度の暫定開業に向けて順調に整備が進んでいるとの認識を示し、今後の整備方針に関する検討結果については本年度末をめどに提示する考えを示した。

 石井国交相は嬉野温泉駅で高架橋の上から駅舎の位置などを確認し、武雄温泉駅ではホームの対面乗り換えの構造に関し説明を受けた。同行した小松政武雄市長は「開業をチャンスと捉えて西九州のハブ都市を目指していることを説明できた」。谷口太一郎嬉野市長は「新幹線を生かすまちづくりを伝えた。全線フル規格化も直接お願いできたので良かった」と話した。

 視察後、石井国交相は「整備が相当進んでいる感触があった。地域活性化に交通インフラが重要な役割を果たすのを確認した」と述べた。国交相と非公開で会談した山口祥義知事は「肥前山口駅から武雄温泉駅の複線化などをお願いした。(今後の整備方針について)『あとは財源ですね』と言った」と語った。

 長崎ルートを巡っては、整備方針を決める与党プロジェクトチームの検討委員会が国交省に対し、全線フル規格化とミニ新幹線、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)導入の3パターンの費用や投資効果などの検討結果を本年度内に報告するよう求めている。

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