屋根補修の終わった復元建物

発掘当時の竪穴住居

■弥生時代の一端に触れ

 北内郭の竪穴住居と高床住居の屋根補修工事が行われました。吉野ケ里公園の復元建物の屋根は全てヨシで葺(ふ)かれています。草葺きの屋根は家の中で火を使うことによって長持ちするそうです。しかし、吉野ケ里の復元集落に住むわけにはいきません。当然、風雨にさらされた屋根は傷みます。そこで、公園では時期をみて屋根の補修を行っています。今年は北内郭の建物でした。

 工事の最初の段階で金属の足場が組まれた時には、正直来園者から景観に合わないというような指摘があるかも…と思いましたが、その心配とは逆に「珍しいものを見せてもらった」とか、「ああやって、屋根は補修するのですね」と、さまざまな言葉を掛けて頂きました。

 吉野ケ里は弥生時代約700年にわたって続いた集落です。しかし、最初から今の復元集落の形をしていたわけではありません。長い時間の中で巨大化していった集落です。当然建物の建て替えも多く行われていました。そのことを考えると、今回の屋根葺きの作業を目の前で見ることができたのは、弥生時代の一端に触れたような気がします。(吉野ケ里ガイド)

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