唐津市は1日開会の定例市議会に水道料金を来年4月から22%値上げする議案を提案した。値上げは給水人口の減少や節水器具の普及に伴う収益減と、老朽化した水道管や浄水場施設の更新にかかる支出増が原因。旧市の地域は水道料金そのものの値上げは1993年以来になる。

 値上げ案は、市内の一般家庭の平均使用量である月15立方メートル(メーター口径13ミリ)で計算すると、1カ月料金は2944円で、改正前に比べて533円上がる。県内17の水道企業体で2番目の安さが、改定後は県平均の水準になる。

 唐津市は2005~06年の合併後、安定供給のために上場地域の簡易水道を上水道と接続する事業を進めてきた。来年度からは15~20年の工期と約88億円を要する老朽管の更新に着手し、投資費用がかさむ。更新は水道管の総延長1241キロのうち、40年以上経過している1割強を対象としている。

 水道料金は合併後に旧市町で異なっていた基準額を09年に旧市の水準で統一し、肥前町の一部と浜玉町では値上げになった。その後、消費税率引き上げに伴う改定はあったが、原価は据え置いてきた。現状のままでは、来年度末に水道事業が資金不足に陥る見通しという。

 濵田康裕水道局長は「水道管の更新が遅くなるほど危険性が増す。負担感はあると思うが、安定して供給するための必要経費として理解してほしい」と話している。

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