天皇陛下の退位日が決まった1日、佐賀県内ではこれまでの陛下の歩みに思いを寄せつつ、新しい時代に期待する声が聞かれた。

 「礼節を重んじ、日本人の心の素晴らしさを身をもって示していただいた」。黄綬褒章を受章した際、陛下に拝謁した経験がある鹿島市の建築板金工、峰松昭次郎さん(77)は振り返る。被災地で膝をついて住民の話に耳を傾けるニュースが印象に残り、「象徴」としての尽力をねぎらった。

 佐賀市の団体職員船津悦子さん(65)は、大戦の激戦地で追悼を重ねる姿に感銘を受けてきた。新天皇に即位される皇太子さまも思いを引き継ぎ「日本や世界の隅々を照らす存在であり続けてほしい」と願う。

 「改元」まで1年5カ月。平成元年に社会人になった東松浦郡玄海町の団体職員青木一里さん(46)は「昭和天皇が崩御された時は新元号をお祝いする雰囲気はなかった。今回は心構えができ、陛下もご健在なので明るく迎えられると思う」と話す。

 平成元年生まれの公務員、本告和美さん(28)=佐賀市=は「こんなに早く平成が終わってしまうのかと思うと、何だかさみしい」とこぼす一方、「新しい元号になっても平和な日本が続いてほしい」と次の時代を見据えた。(取材班)

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