2013年に唐津署に逮捕された当時30代の男性容疑者(故人)が勾留中、過剰な身体拘束を受けたとして、母親が佐賀県に110万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、佐賀地裁(立川毅裁判長)は1日、原告側の請求を棄却した。

 男性は13年3月に暴行の疑いで逮捕され、傷害容疑で送致された。原告側は、男性が唐津署の留置係員から後ろ手に手錠を掛けられた上、縄で体や足を縛られ6時間近く保安室に収容されたと主張していた。

 立川裁判長は男性が粗暴な言動を繰り返し、ボールペンで自身の手の甲を指すなどしたことから「自傷他害を防止するために必要な拘束だった」とした。

 判決を受け、県警監察課は「引き続き適正な業務をしていく」と話し、原告側の弁護人は「(裁判をきっかけに)今後、被疑者を留置する際、警察官がより慎重な対応をしてくれることを期待する」と述べた。

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