商品をPRし、専門家の意見を聞くセミナー参加者=佐賀市の日本政策金融公庫佐賀支店

  「佐賀こだわり産品発表会」と銘打った日本政策金融公庫佐賀支店の農商工連携セミナーが11月29日、佐賀市の同支店で開かれた。県内の生産者4社が原材料や製法を工夫した特色ある商品を紹介。食品製造業者や流通業者、6次産業化の専門家らが、商品の魅力をより磨き上げるために課題を指摘し、販売戦略などをアドバイスした。

 ◆レシピ付き  

 有明・潮風ファーム(小城市)は減農薬、有機肥料で栽培したレンコンや、さがびよりの一等米を100%集めて「プレミアムさがびより」として販売。生産者だから分かるおいしい食べ方を知ってもらおうと、レンコンを購入した個人客に料理のレシピを送り、さがびよりのリピーターも増えて収穫前に売り切れている状況を説明した。

 専門家からは、さがびよりの黒と赤のパッケージについてインパクトを評価する声とともに、「パッケージはコミュニケーションツール。相手が読みやすい文字にした方がいい」「陳列の際に商品を寝かすだけでなく、立てて見せるようにすれば」といった意見が出た。

 ◆差別化の仕掛け

 白川製茶園(嬉野市)の白川稔さん(42)は、茶の甘みを出すために1番茶、2番茶はすべて被覆作業を行い、自家配合の肥料の原料を仕入れるために県外に直接足を運んでいることを紹介。「お客さんがもう1回飲みたいというきっかけになれば」と、PR販売でティーバッグのつかみ取りといったユニークな試みをしていることにも触れた。

 意見交換では、「嬉野には観光、温泉、焼き物があるのが強み。異業種と連携して他の地域との違いを見せる仕掛けを」といった声が出た。一方で、県産茶のシェアが全国で2%弱という現状も示され、「嬉野茶より白川製茶園を広めることが必要」と、インターネットの活用などで他と差別化するよう助言した。

 白川さんは「パッケージやインターネット戦略は課題だと思っていたが、畑がおろそかになるという不安もあった。再来年には茶を勉強している息子が帰ってくるので、そちらを任せたい」と話した。

 専門家からはこのほか、値段が高い商品の付加価値を顧客に伝える必要性、サイズや味など品ぞろえの充実を促す意見が出た。生産者側からは、人手が確保できず、販売に手が回らないといった課題も報告された。

 ■セミナー参加者

 【生産者】

 有明・潮風ファーム(小城市)=レンコン、一等米プレミアムさがびより▽白川製茶園(嬉野市)=蒸製玉緑茶▽白石菜の花ファーム(杵島郡白石町)=国産菜種油▽森永牧場(小城市)=米粉を使ったバウムクーヘン

 【アドバイザー】

 松田恭子氏(結アソシエイト)▽平松保男氏(経営革新コーディネーター)▽佐賀玉屋▽大村屋▽佐賀冷凍食品▽ヨシモト

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