栗まんじゅうを焼く店主の佐藤和喜さん(右)=鳥栖市田代新町の佐藤製菓本舗

甘さ控えめで懐かしい味がする栗まんじゅう

 毎年師走に期間限定で焼かれる名物「えびす栗まんじゅう」の販売が8日、鳥栖市田代新町の老舗、佐藤製菓本舗で始まった。旧長崎街道沿いにある店には朝9時過ぎから待ちわびていた客が行列をつくり、終日にぎわった。販売は23日まで。

 佐藤製菓は1874(明治7)年の創業。近くの田代代官所跡前にえびすさんが祭られ、昔から12月に街道沿いで「田代えびす市」が行われていた。このとき露店に交じって、栗の形をした栗まんじゅうを焼き始めた。

 明治中期から同店に伝わる鋳物の「栗型」で独特な生地に北海道産小豆のこしあんを入れ、炭火で焼き上げる。地域に根付いた素朴な焼き菓子だが、えびすさんにちなんで「縁起が良い」「年の瀬に食べるとうまく年を越せる」と開運招福の菓子として買い求められるようになった。

 5代目店主の佐藤和喜(かずき)さん(65)によると福岡市や長崎市などからも来客があり一日千~2千個ほど作る。今年はグルメサイト「食べログ」の全国年間スイーツランキングで全国5万4千店の中から257店のノミネート店に選ばれた。

 1番目の客となった市内の男性(48)は通勤途中に店の前を通る際、販売開始日を気にしていたといい「寒くなってくると食べたくなる」と50個購入した。

 10個入りで550円(税込み)。営業は午前10時から午後7時まで。えびす市は14日から3日間開かれる。同店は電話0942(82)2773。

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