慣れない手つきながら作法に倣って茶を飲む塩田中3年の生徒=嬉野市塩田町の本應寺

 中学生が地元の歴史や日本文化に触れる授業が11月28日、嬉野市塩田町であった。塩田中3年の約90人が、重要伝統的建造物群保存地区「塩田津」の歴史についてガイドから教わったほか、寺院で茶の作法を実習した。

 ボランティアガイド代表の馬場清さん(75)が塩田津の歴史を紹介。有明海の満ち潮を利用して全国から物資が運ばれてくる河川港だったことや、かつては鉄道が走り、県内初の電車も塩田と嬉野を結ぶ路線だったことなど、往時の繁栄ぶりを語った。

 同保存地区内の本應寺では日本文化を体験。地域の茶道教室「やよい会」の寺尾博子代表(64)の指導で、正座やお辞儀の仕方から、菓子や茶をいただく時は隣の人にも「お先に」と軽くお辞儀をすること、茶は器の正面を避けて最後の一滴まで飲むことまで、一連の作法を学んだ。合わせて琴の演奏を鑑賞し、掛け軸や香合、生け花、茶道具なども一つ一つ紹介を受けるなど、伝統的な文化の奥深さに触れた。

 筒井心桜さん(14)は「こんなにいろいろな決まり事があるんだと分かり、新鮮な感覚。塩田津の町並みを普段歩くこともないので、勉強になった」と満足げだった。

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