中島さんの端正な変体かなの作品を見入る来場者=小城市小城町の「ゆめぷらっと小城」

 小城市芦刈町在住の書家中島蘆舟(ろしゅう)さん(87)の書作展が、同市小城町の「ゆめぷらっと小城」で開かれている。短歌や詩など国内外の著名な文学の一節をかなや調和体で揮毫(きごう)した書作品40点が並ぶ。3日まで。

 中島さんは若い頃、北九州市の製鉄会社に勤務し、20代半ばから文化サークルに入り、以来約60年間、書の美を追究してきた。県展や全国クラスの書道展で数多くの入賞を果たし、現在では、地元の芦刈町で小中学生に書道を指導している。

 「古典文学や短歌、詩が大好きで、書の独特な筆線でどう表現したらいいのか、いつも悩んでいる」といい、今回5回目となる個展では、古典文学の「方丈記」の有名な出だしの一節を端正な変体かなで無常な世界観を描き出した。

 中島さんは「年を重ねても、いつも力不足を感じている。それでも一生懸命に取り組んだ作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。

このエントリーをはてなブックマークに追加