「精いっぱいの走りで佐賀の人たちに新年の元気を届けたい」と張り切るひらまつ病院陸上部の選手たち=佐賀市の県総合運動場陸上競技場

初のニューイヤー駅伝出場に向け、練習に励むひらまつ病院陸上部の選手たち=佐賀市の県総合運動場陸上競技場

 ニューイヤー駅伝の愛称で親しまれている元日恒例の全日本実業団対抗駅伝に、創部7年目のひらまつ病院(小城市)が佐賀県勢として初出場する。旭化成、トヨタ自動車など大企業が大勢を占める中、医療・福祉法人が出場するのも初めて。選手たちは「精いっぱいの走りで佐賀の人たちに新年の元気を届けたい」と張り切っている。

 「新戦力の加入でニューイヤー駅伝は夢でなく、確かな目標になっていた」-。ひらまつ病院の中島泰伸監督は胸を張る。11月23日に北九州市であった九州実業団毎日駅伝。1区から着実にたすきをつないだチームは、アンカー梶原有高選手が区間3位の力走で8位(オープン参加を除く)でゴール。滑り込みで全国切符を勝ち取った。

 ひらまつ病院陸上部は、小城市体協会長を務める平松克輝理事長の「スポーツを通して地域を元気にしたい」という理念のもと、2011年に発足。長距離選手を病院職員などにスカウトして力を高めてきた。

 今春は、日本学生個人選手権5000メートルで4連覇を達成した中西拓郎選手(福岡大卒)、15年のニューイヤー駅伝にプレス工業(神奈川県)から出場し、1区2位の力走を見せた梶原選手らが新加入。部内の競争が活発化し、チーム力は一気に跳ね上がった。

 男子部員13人のほとんどは小城市内の寮で共同生活。病院や系列の施設で介護士、看護師、事務員などとして働いており、練習は早朝と業務後に限られる。職場の協力も得て週末に信号のない道で20キロ走に取り組むなど、工夫しながら健脚を磨いている。

 病院がある小城市は県内一周駅伝で5年連続優勝。地域の駅伝熱は高く、ニューイヤー駅伝出場が決まってからは「頑張りよるね」「応援しとるよ」と声を掛けられることも増えたという。

 「地域や職場の支えが励みになり、自然と練習にも力が入る」と堤渉主将。群馬県を舞台に全国の強豪に挑む元日に向け、「ひらまつ病院らしい元気いっぱいのレースで感謝の気持ちを伝えたい」と力を込める。

このエントリーをはてなブックマークに追加