九州電力は30日、玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働時期についてそれぞれ来年3月、5月に延期すると正式に発表した。神戸製鋼所の製品データ改ざん問題を受け、新規制基準に基づき設置した設備の安全性確認に時間がかかるため。ポンプ類や電源車などに不適切な製品が使われていないか、社員を神戸製鋼の工場に派遣して調べる。

 事業者による検査と原子力規制庁による使用前検査を合わせ、約2カ月の延長が必要と判断した。ただ、調査結果によって再稼働時期は流動的だという。原子力規制委員会に同日、変更を届け出た。

 再稼働が遅れることで生じる収支への影響は「現段階では算出できていない」とした。1、3月の再稼働を見据えて9月に発表していた2018年3月期の業績予想(連結)からは後退するとみられる。

 九電はこれまで原子炉格納容器など安全上重要な設備を優先して調べた。神戸製鋼製の鉄筋などが使われていることを確認したが、不正のあった工場や期間に当てはまらず、11月14日の規制委との会合でも「安全性に問題はない」と報告していた。

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