10月24日のCSファイナルステージで、広島を破って日本シリーズ進出を決め、筒香(右)と抱き合って喜ぶDeNA・ラミレス監督=マツダ

 雨が降りしきり、内野には水たまりができていた。DeNAが初戦を落として迎えた阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦。4―4で迎えた七回、同点のままコールドゲームとなれば敗退が決まる。後がない中で4番筒香の勝ち越し打と代打乙坂の3ランで勝利をつかむと第3戦にも快勝して突破を決めた。

 レギュラーシーズンでは首位広島に14・5ゲーム差をつけられて3位に甘んじた。だが、就任2年目のラミレス監督はポストシーズンに入ると短期決戦ならではの采配を随所で見せ19年ぶりの日本シリーズ進出を果たした。

 広島とのファイナルステージでも次々に勝負手を打った。第2戦でまたも乙坂を代打で起用して2点適時打を生みだし、第3戦は1―0の六回1死一、二塁から三上、砂田、須田と矢継ぎ早に投手をつぎ込んで1点を守り切った。第4戦で今永、第5戦では濵口(三養基高出身)と、ともにプロで先発しかしたことがない投手をリリーフに起用する大胆な策で勢いを保ち続けた。

 ソフトバンクとの日本シリーズは初戦からの3連敗が響いて2勝4敗で力尽きた。それでもラミレス監督は「ベストの決断をしてベストの選手を使って敗れた。選手は下を向くことなく戦った。恥じることは何一つない」と胸を張った。来季は20年ぶりのリーグ優勝と日本一に期待がかかる。「ここで立ち止まるわけにはいかない」と飛躍を誓った。【共同】

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