入札手板を片手に初摘みノリを品定めする商社の担当者=佐賀市の県有明海漁協

 佐賀県沖の有明海で養殖された秋芽ノリの今季初入札会が29日、佐賀市の佐賀海苔(のり)共販センターで開かれた。今月上旬に海水温が低下した影響で生育が遅れ、枚数は昨年を下回ったものの、品質は良く、1枚当たりの平均単価は22円50銭の高値をつけた。初入札での20円台は1991年(21円50銭)以来、26年ぶり。15季連続日本一に向け、弾みがつく好スタートとなった。

 販売枚数は昨年比17%減の9830万枚で、平成に入って初めて1億枚を下回った。一方で、柔らかさやうまみが高い評価を受けた。販売金額は昨年比3・3%減の22億1201万円。初摘みから厳選した最高級ブランド「佐賀海苔 有明海一番」は今季から柔らかさの基準を厳格化した。37万8千枚を出品し、平均単価は100円77銭だった。

 初入札会には全国から約50社の業者が参加した。あいさつに訪れた山口祥義知事は、7月の九州北部豪雨による流木回収に取り組んだことに触れ、「素晴らしいノリを提供できるので、皆さんもしっかり値をつけて盛り上げて」と呼び掛けた。会場は帽子とマスク着用に加え、ノロウイルスに対応した手洗いの徹底など衛生管理が強化された。

 入札会は冷凍網と合わせて4月までに計10回予定。県有明海漁協は販売枚数19億枚、販売額228億円を目標にしている。徳永重昭組合長は「責任県として、しっかり安定生産し、目標を達成したい」と気を引き締めた。

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