100号の連作大作と塚本さん=佐賀市松原のギャラリーシルクロ

 佐賀市の抽象画家塚本猪一郎さん(61)の新作展が、佐賀市松原のギャラリーシルクロで開かれている。キャンバスに描いた都会的な女性画や版画、古代の壁画のように原始的な様相を見せる木製の板に描いた絵など、新作50点が並ぶ。12月10日まで。

 100枚を目標に昨年から描いている100号サイズの女性画は、4点展示されている。塚本さんは「女性画の別シリーズを描くうちに、ファッションデザイナーになったみたいで楽しくなってきた」と話し、ダイナミックに絵筆を運び大胆にコラージュの手法を使って仕上げている。素材のあたたかみを生かし、木目に絵の具が吸い込まれたにじみも作品世界に取り込んだ作品群は、木製の板に水彩や油絵の具で描いた。朽ちた加工をした木の味わいも相まって、どこか呪術的なムードを漂わせる。2018年のカレンダーやスケジュール帳も販売され、ポップな色調でにぎわいを添えている。

 塚本さんは、今年秋田から鹿児島まで全国各地で11回個展を開き、2回のグループ展に参加するなど、精力的に活動している。「風景画が描いた場所で変わるのは当然だが、僕の抽象画も無意識に変わる。パリで描くとおしゃれに、スペインで描くと泥臭い」と笑顔を見せ、自身の変化を楽しんでいる。

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