時間外労働 中学教員、月80時間超20%

 佐賀市教育委員会は28日、中学校の教職員で2016年度、1カ月間の時間外労働が80時間を超えた割合が20・5%に上ったことを明らかにした。80時間は「過労死ライン」とされる。小学校で80時間を超えた割合は2%だった。部活動のある中学校の多忙解消が喫緊の課題となっている。

 市長部局と市教委が教育政策について意見を交わす市総合教育会議で、学校教育課が報告した。

 割合は1年間の1カ月当たりの平均。中学校で60~80時間未満が19・2%、80~100時間未満が13・0%、100時間以上が7・5%だった。小学校では、60~80時間未満が8・9%、80~100時間未満が1・8%、100時間以上が0・2%となっている。夏休みのある8月は残業が減り、3、4月や中体連が実施される7月は増える傾向にあるという。

 東島正明教育長は「中学では部活動をどうするかが大きな課題だ」と述べ、小学校より時間外労働が増えている最大の要因に部活動を挙げた。外部講師の活用などで教員の負担減を検討していく考えも示した。

 中学の部活動を巡っては、県教委が11月から第3日曜を休養日とするよう通知、教員の負担軽減に取り組む動きがある。

 教育委員の片岡優理氏(弁護士)は「過労死の危険があり、使用者側の責任が問われる」と語り、組織として環境改善を進める必要性を指摘した。市学校教育課は「業務改善活動などで直近5年間で長時間勤務の割合は減っている。しかし、依然として高い割合を占めており、引き続き具体的な取り組みを実施する必要がある」としている。

 この日の会議では、本年度(26日現在)のいじめ認知件数が小学校で62件、中学校で40件と報告した。いじめが原因で30日以上欠席する重大事態が小学校で2件あり、対応していることも明らかにした。

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