大西啓介記念物課長(左から3人目)に東名遺跡出土品の展示施設に関する要望書を提出する江島徳太郎さん=東京・霞が関の文化庁

 佐賀市のNPO法人「東名縄文の会」(江島徳太郎理事長)は27日、東京・霞が関の文化庁を訪れ、国史跡で国内最古級の湿地性貝塚「東名(ひがしみょう)遺跡」(同市金立町)の出土品の展示施設を遺跡の隣接地に整備するよう要望した。担当課は「隣接地への整備には大きな意義がある。県を通じて(整備主体の)市にも伝え、そうなるよう支援していく」と協力姿勢を見せた。

 東名縄文の会は遺跡に隣接する東名縄文館でボランティアガイドに取り組んでいる。要望では、出土品の中には重要文化財に匹敵するものが約3千点あるとし、管理、展示施設について「魅力を十分に発揮するためには遺跡の隣接地に設置すべき」と求めた。

 対応した記念物課の大西啓介課長は「要望はその通りだと認識している。遺跡のガイダンスはその場所でやることに意義がある」と述べた。出土品に関しても「その重要性は論をまたない。国として財政的支援もぜひやりたい」と答えた。

 要望活動には江島理事長のほか、国会で遺跡の国史跡指定を求めた公明党の秋野公造参院議員や中本正一県議らも参加した。文化庁の回答に対し、「満額だ」「地道に頑張ってきたかいがある。うれしい」と喜びの声を上げた。

 約8千年前の東名遺跡は昨年10月、6カ所ある貝塚と居住地のうち、未発掘の4カ所が国史跡に指定された。発掘された2カ所からは粘土層でパックされた特殊な好条件の下、日本最古の編み籠など約20万点が出土し、縄文文化を知る重要な資料となっている。

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