タイラギの6季連続休漁を決めた佐賀、福岡両県の潜水器漁業者による会議=佐賀市の県有明海漁協

 有明海特産のタイラギ漁について、福岡・佐賀両県有明海潜水器漁業者協議会は27日、佐賀市で会合を開き、6季連続の休漁を正式決定した。資源回復が一向に見られず、潜水器漁業が存続の危機にさらされているとして、協議会はタイラギの大量死の原因究明と抜本的な対策などを求める要望書を、近く両県の漁協・漁連に提出する。

 会議は非公開で、代表者約30人が出席した。両県の専門機関が10~11月に実施した生息状況調査によると、佐賀県沖では55カ所を調べて漁獲対象となる15センチ以上の成貝は1個しか見つからず、福岡県海域の63地点では成貝は一つも確認できなかった。漁をしても採算が合わないため、両県の統一見解として漁の許可申請を見送った。

 協議会会長の弥永達郎・県有明海漁協大浦支所運営委員長(61)は「漁業者の立場ではどうしようもない」と窮状を訴えた。海の環境の悪化に触れ「諫干(諫早湾干拓事業)が全てとは思わないが、原因となるものを一つ一つ消去し究明してもらわないと、対症療法だけでは限界がある」と語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加