体験者から聞いた大水害の状況などを語る鍋田さん=神埼市中央公民館

 1953年6月に筑後川流域で死者143人を出した筑後川大水害の被害を伝える会が25日、神埼市中央公民館であった。神埼市周辺の当時の写真の展示や体験者の話の聞き語りなどで防災への意識向上を図った。

 九州河川協力団体の筑後川まるごと博物館運営委員会(福岡県久留米市)が開いた。一昨年まで久留米市で開催していたが、当時を知る人から多くの証言を得ようと、昨年から筑後川流域の地域に範囲を広げて行っている。

 会では、事務局長の鍋田康成さんが当時の写真を映し出しながら、「日田市で建設中だったダムには大量に流木が押し寄せて壊れてしまった」「材木問屋が多いため、材木が大量に散らばっている」など体験者から聞いた話を伝えた。

 会場には、家がばらばらに壊れてしまったり、半裸の男性たちが水につかりながら堤防を修復したり、神埼での被害を物語る写真を展示。「父親が出した本に、水害の被害が分かる写真が載っている」と持参してくる人もいた。

 鍋田さんは「写真を見て情報を伝えてくれる人はおおむね80代。語れる人がいるうちに情報を集めたい」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加