唐津商高の校歌を作詞した柿村重松を顕彰する講演会。創立100周年記念で開かれた=唐津市の同高

 唐津市元石町にある唐津商高(西田寛校長、514人)の創立100周年記念式典が25日、同校であった。二松學舍大学文学部の町泉寿郎(まちせんじゅろう)教授(48)が講演し、同高校歌を作詞した唐津出身の漢学者・柿村重松(1879~1931年)の功績を紹介した。

 柿村は同高に近い十人町で生まれ、二松學舍や高等師範学校(現筑波大学)で学んだ。福岡高等学校などで教授を務める傍ら、日本文化が漢文から何を吸収したかを論証し、1922年に刊行した『本朝文粋註釈』で帝国学士院恩賜賞を受賞。町教授は「校歌は唐津の美しい自然を織り込みながら、孟子の『不動心』『浩然の気』『正気』が歌われている」と解説した。

 同高は1917年に発足した私立唐津商業補習学校が始まり。29年に佐賀県立唐津商業学校に改称、戦時中に商業科を廃止し、工業科を設置した。戦後は唐津実高に改称、商・農・工の3校分離を経て今の形になった。100周年を記念し、かつて校舎があった東城内駐車場に同窓会で柿村の顕彰碑を建立した。

このエントリーをはてなブックマークに追加