いじめや差別を受けながら生き抜いた体験を語った竹内昌彦さん=佐賀市東与賀町の東与賀文化ホール

 人権ふれあい講演会(佐賀市、市社会人権・同和教育推進協議会主催)が23日、佐賀市の東与賀文化ホールで開かれた。8歳で全盲になった竹内昌彦さん(72)=社会福祉法人岡山ライトハウス理事長=が自らの半生を振り返りながら、人に喜びを与える大切さを訴えた。

 竹内さんは小学生時代に執拗(しつよう)ないじめに遭ったが、真っ向から立ち向かった体験を語った。恩師や両親が支えてくれたことに感謝し「悲しみは一生続かない。しのいで、逃げて、死なずに待って」と呼び掛けた。

 モンゴルの視覚障害者が貧困から抜け出せるようマッサージを学ぶ学校を現地に建て、キルギスの子どもに目の治療費を贈る基金を設けたことも紹介。重い障害で寝たきりのまま7歳で亡くなった長男への思いなどをつづった本の益金を活動に充て、「息子の代わりに生きようと思った。自分を犠牲にしても喜び、幸せを与えるのが賢い生き方。学問でつけた力で周囲を助ける優しく、立派な子どもを育ててほしい」と語った。

 講演会は約430人が聴講。竹内さんの人生を描いた映画の上映もあった。

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