駆除したイノシシ約20頭を伊万里市の山中に捨てたとして、伊万里署は廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、市内の男性(69)を佐賀地検武雄支部に書類送検した。「捨てる場所がなかった」と話しているという。イノシシの増殖に伴い駆除数も増加傾向にあり、関係者が処分に困っている側面もありそうだ。

 書類送検は8日付で、イノシシ約20頭の死骸を10月、市内の山中に不法投棄した疑い。現場付近を巡回していた駐在所の警察官が、異臭に気付いたという。

 伊万里署などによると、男性は県猟友会に所属し、イノシシの成獣1頭につき1万3千円の報奨金を受け取る申請を市にしていた。提出用の耳や尾を切り取った後、死骸を捨てていた。鳥獣を駆除した場合、所有者の許可を得た土地に埋却する必要がある。

 市によると、県猟友会伊万里支部には約100人が所属。例年3500頭前後を駆除、2016年度は4500頭に上った。駆除数が増加傾向にあるため専用の処分場の設置を求める声も出ている。

 市農業振興課は「猟友会の協力がなければイノシシを減らすことはできない。会の幹部には、適切に処理するよう周知を図ってもらっている」と話している。

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