佐賀市のふるさと納税寄付件数が、前年同期比で約5倍に急増している。昨年度と取り組みに大きな変更点はなく、市は制度の浸透が要因の一つとみているものの、明確な理由は不明。「なぜこんなに増えたのか」。市担当者は要因分析に頭を悩ませている。

 4~9月の半年間で、佐賀市には2564件の寄付があり、総額は約2800万円だった。前年同期比で寄付件数は4・6倍に、寄付額は2・64倍になった。件数は既に昨年度の1759件を上回った。予想を超える増加を受け、市は返礼品の発送料など1200万円を増額する一般会計補正予算案を28日開会の定例議会に提出する。

 本年度は5千円が最も多く全体の5割超を占め、1万円は4割弱だった。米やノリの返礼が人気という。16年度は1万円が5割超、5千円は1割強で、15年度も1万円が5割だった。少額寄付が増えた理由も判然としていない。

 ふるさと納税を巡っては、総務省が4月に高額返礼品を取りやめるよう自治体に通知した。当初から高額返礼品を採用していなかった佐賀市で返礼品の価値が相対的に上がったことも考えられるが、「仮説の域を出ない」(市担当者)。

 市担当者は「佐賀市に関心を持ち、寄付してもらうことは本当にありがたい」とした上で「逆に市から逃げている税金もある」と冷静に受け止めている。

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