農村地域の多面的機能を維持するための方向性を探ったフォーラム=佐賀市文化会館

 「農地・水・環境保全フォーラム」の九州大会が、佐賀市で開かれた。九州農政局管内で農地保全などに取り組む7組織が各地の現状や活動を紹介し、景観や伝統文化の継承など農村地域が持つ多面的機能を地域一体となって保全していく大切さを考えた。

 国が交付金で支援する農地・水・環境保全向上対策の一環で開かれ、県内からは戸ケ里ムラづくり協議会(杵島郡白石町)が取り組みを報告した。

 白石町南西部の戸ケ里地区は昭和50年代に農家戸数が100戸あったが、後継者不足や離農者の増加で今年3月には21戸にまで減少。農業用施設の維持管理が限界を迎えている。

 農家以外の住民の理解と協力を得るため、協議会では地区の伝統行事だった祭りを復活させて交流の場を設けたほか、会の活動状況を伝える「協議会だより」を発行。子どもたちに農業に関心を持ってもらえるよう遊休農地を使った体験学習に取り組むなど、地域との共生に力を入れていることを紹介した。登壇したメンバー8人は「農業と伝統文化を守りながら、住んでよかった、定年後に戻りたいと思える集落を目指して頑張りたい」と力を込めた。

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