サンフランシスコ市が受け入れを決めた慰安婦問題を象徴する少女像=22日、米サンフランシスコ市(共同)

 慰安婦像問題を巡る経過

 【サンフランシスコ共同】米サンフランシスコ市のリー市長は22日、旧日本軍の慰安婦問題を象徴する少女像の設置を受け入れる文書に署名した。複数の市関係者が明らかにした。市議会が14日、民間からの像の寄贈を受け入れる決議を全会一致で採択していた。

 姉妹都市の大阪市の吉村洋文市長は23日「大変遺憾。信頼関係は消滅した」とのコメントを出し、12月中に姉妹都市解消の手続きを完了させる方針を示した。日本政府も「極めて遺憾だ」(安倍晋三首相)とリー氏に決議拒否を求めていた。

 サンフランシスコの市議会決議から10日後の24日まで決議への拒否権を行使できると定められていたが、23日から感謝祭休暇に入るため、前倒しで手続きを行ったとみられる。

 少女像は、中国、韓国、フィリピンの少女3人が背中合わせに手をつないで立つデザイン。地元の中国や韓国系の団体などが中華街近くの民有地に設置し、9月22日に除幕式が行われた。10月中旬には、像のある民有地を市に寄贈。市議会が像の受け入れを決めていた。

 大阪市とサンフランシスコ市は1957年に姉妹都市として提携を結び、高校生の交換留学を行うなど交流を続けてきた。吉村氏は市が寄贈を受け入れれば「姉妹都市の信頼関係がなくなる」として解消すると繰り返し表明。日本政府も在サンフランシスコ日本総領事館を通じ、市側に受け入れないよう求めていた。

このエントリーをはてなブックマークに追加