図書館内の喫茶店で開いた「認知症カフェ」。初回は大勢の人が集まった=9月24日、伊万里市民図書館

 伊万里市の「認知症の人と家族の会」(通称「ひまわり会」)はこの秋から、「認知症カフェ」を市民図書館内の喫茶店で開いている。以前は他の公共施設の会議室を会場にしていたが、地域との幅広いつながりを求めて移転再オープンした。

 認知症カフェは患者や家族らが集まっておしゃべりし、ほっとひと息つける場所として普及している。佐賀県内に約10カ所あり、地域住民との交流拠点としても期待される。

 「ひまわり会」は発足19年目で、当事者同士の情報交換や外部への啓発を行ってきた。認知症カフェは昨年11月から始め、2カ月に1度、事務所を置く市民交流プラザの会議室で開いていたが、会員以外の参加がほとんどなかった。

 「こちらから積極的に地域に入っていかないと」。誰もが気軽に足を運べる場所を探し、選んだのは市民図書館内の喫茶店。新しいカフェは毎月第4日曜に開く予定で、その日は喫茶店の定休日にあたるが、運営する福祉団体にお願いして開けてもらうことにした。

 再オープンは9月末で、これまでの倍近い35人が集まった。店はいつも通り営業しているので、認知症カフェがあっていると知らずに入った客が、隣り合った認知症の家族らとおしゃべりを楽しむ光景もあった。

 黒川憲一代表(76)は「認知症カフェにもいろんな形があっていいと思うが、私たちは認知症の人や家族“も”訪れるカフェにしたい。関心がある人は寄ってみて」と呼び掛ける。次回は26日開催。問い合わせは黒川さん、電話090(2215)5556。

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